2018年秋M3の参加作品情報をまとめたよ!
今年の秋M3に新譜として出展される作品のお知らせです。今回のM3では、Duende Pianoforte 名義の新作アルバムと、松本一策さんのコンピレーションアルバム企画への参加の2作品、合計10曲をリリース。
grooming / Duende Pianoforte
かわいい猫のジャケットが目印! アルバムタイトル「grooming」とは「毛繕い」や「身支度」という意味。猫の毛繕いと、季節の変わり目の身支度の2つの意味を込めた名前に。
詳しいアルバム情報は、Discographyのページに掲載していますが、個人的イチオシは2曲目の「The Cat’s Whiskers」。私、Koyotakaとしてはご機嫌ジャズ、好きです。このご機嫌加減が、素敵で曲名のThe Cat’s Whiskersと相まって、2曲めにふさわしいのではないかと思っています。
今回は、自分たちで言うのもなんですが、かなりレベルアップしている気がします。もちろん毎回ベストを尽くしているのですが、もう4作目になるからなのか、本サークルとしての一体感というか、慣れというか、まとまり感が一層強くなった感じですかね。
頒布作品: grooming(新譜), fluffy(旧譜), Donuts*Donuts(旧譜) 他
スペース情報: 第一展示場 S-22a
Crescent Lights / いっさくこんぴ
松本一策さん主催のバイオリン演奏のコンピレーションアルバム「いっさくこんぴ」に参加させて頂きました。最初はKoyotaka Sambown名義で参加と思っていましたが、せっかくのバイオリン生演奏なので、ピアノも生演奏にしたくて、それならばDuendeとして作品を!ということで、バイオリンとピアノのジャズで参戦。
制作秘話的なお話を少し
せっかくなので、作曲者の私、Koyotaka目線の制作秘話でも書き留めておこうと思います。
このアルバムは、コンピ参加のクリエイターさんが作曲した曲に、すべて一策さんによるヴァイオリン生演奏を入れるという企画。
楽器の録音って、スタジオでも宅録でもやっぱり大変だと思うのです。なのに30曲近くを収録するなんて、多分、一策さん御本人も、ここまでの曲数を収録することになるとは思っていなかったんではないかな、なんて思ってしまいますが。とはいえ、実は予測していた!、としたら、それはそれで30曲も…。すごい。何枚もウワテな男の予感…。
今回、応募者多数だったように見受けられたので、私の勝手な予想ですが、一策さんの収録負荷さえ問題なければ、次回作もありそうですね!
おっと、話がそれました。え〜、制作の話に戻しましょうか。
一策さんのアドリブ
事前の募集要項のページに、今はもうなくなってしまっていますが、一策さんから「アドリブはあんまり得意じゃないです」的な記載ああったのですが、ごめんなさい。私ジャズやりたかったので、バリバリのジャズのアドリブある曲で参加させていただきました。
とはいえ、一緒にやってるRocoがクラシックで育ったピアニストということもあって、「クラシック奏者のジャズに対する感じ方」というものに少しばかり理解があったので、一策さんにとって少しでもアドリブの助けになれば、と、デモの段階では、ヴァイオリンのソロメロディを入れて、ソロ譜面もお送りしておりました。
ですが、実際、一策さんから頂いた収録データは、バリバリ素敵なアドリブしてるじゃないですか。
私の譜例はいらなかったんじゃないか、と。いや、もしくは私のアドリブ例がヴァイオリンの奏法上、運指が困難で、参考にならなかったかな…、そのへんは気にしながらも、ヴァイオリンを触ったことがなかったので、正直、私も手探り感は、かなりありました。
一策さんから録音データを送っていただいたときも、
ジャズの音色がなかなか出せず、(中略)
アドリブも教会旋法などの知識はなく、なんとなく弾いているので
音源もなんとなくになっています・・・
少し申し訳ないです・・・
と仰っていたのですが、全くそんなこともなく、「いやいや、謝らないでください〜!」と、心の中で激しく叫んでおりました。
音楽、ましてジャズなのですから、その場の音を楽んだもの勝ち。逆に私のように楽器演奏の基礎が弱い者が、頭に浮かぶ音を紡ぐよりも、長年楽器と一緒に生きてきた方の理論関係なく出すその一音のほうが、グッと来るものなので、ジャズとは面白いものです。
アップテンポでセクシーを求む
作曲自体の方は、アップテンポで少しセクシーなメロディーを取り入れつつ、ヴァイオリンとピアノとドラムが上手く絡むイメージで作曲と曲構成を作りたいなというイメージが最初にありました。
また、個人的に、ヴァイオリンにはぜひマイナー(短調)でエロい音を弾いていただきたくて、ホ短調(E minor)をチョイス。でも、ただ単に暗くゆったりした曲調にはしたくなかったので、軽快でありつつも、明るすぎないように作りました。朝や日中というよりは、やっぱり夜のイメージですね。
そして、タイトルは「Crescent Lights」です。ただ個人的な思いとしては、単純に「月の光」と日本語に訳すのではなくて、「Crescent」=「三日月」=ヴァイオリンの「弦」として、「弦の光」と言いたいところです。一策さんのヴァイオリンの弓が光ってる、そんなイメージです。
試聴版では、テーマから一策さんのアドリブに少し入ったところで終わってしまっていますが、アドリブの続きはもちろん、この後にくるピアニストRocoのピアノソロ部、ヴァイオリンとピアノの掛け合い部、などなど、聞きどころ盛りだくさんに凝縮された曲になっていると思いますので、ぜひ、一策さんの出展スペースでフルバージョンをご賞味くださいね。
参加作品: いっさくこんぴ(新譜)
スペース情報: 第一展示場 K-10b
以上、2018年秋M3の参加情報でした!
1人でも多くの方に、誰かが作る、あなたお気に入りの音楽を楽しんでいただけますように。